ないなりに、ないなる。

物を捨てきれないなりにミニマリスト目指す。(https://seminimalist.info/)のサブブログですよ。

みんなそんなものですか?時間把握と記憶の話。


ないなりです。

小さい頃から時間の把握が苦手でした。

たとえば、学生時代、一週間後の未来を計画することが自分にはとても難しかった。「なるほど、一週間後…、一週間後というのは七日後だから…同じ曜日の…同じ曜日のはずの…でも、七日後というのは、つまり何日後だ?」みたいなかんじでした。

一週間後というのが七日後であることは理解できて、七日後が七日後であることは理解できるけれど、実際にその七日間の体感ボリュームが実感できず、頭の裏側を七日後という文字が上滑りしていました。

それと陸続きなのかわかりませんが、僕は過去を思い出すのも苦手です。

小学校の頃、中学校の頃、高校、大学の頃の記憶がほとんどないし、前職の記憶もうろ覚えだし、一ヶ月前に何をやっていたかもあんまり覚えていません。

忘れているわけではないと思います。日記とかブログとか、劇場のチケットとか、twitterの呟きとか、そういったものを見れば、芋づる式に思い出します。でも、そういう外部記憶装置なしで、一人で思い出そうとすると、途端に難しくなります。びっくりするくらい、何も出てこない。

なので、普段は、常に「記憶的その日暮らし」みたいな状態です。過去の文脈を一切無視して今の自分があり、目の前のことをやって、寝ます。

実は、皆、そんなものなのでしょうか。それとも、普通の人は、常に数日間分くらいの記憶的世界観を持ちながら、生活しているのでしょうか。あるいは、もっと長く一ヶ月分くらい? 謎です。

そんな自分が、今、開発プロジェクトのマネジメントとかしているのだから、不思議なものです。相変わらず、時間の把握は苦手で、未来を想像するのは難しいです。でも、なんだかんだ回っています。不思議です。不思議でもないか。外部記憶装置を使いまくっています。

余談ですけど、昔より記憶力がよくなっているなと感じる部分もあります(書きながら、思い出しました)。瞬間記憶的な奴です。学生の頃は、話す端から忘れていたので、話しながら結論が迷子になることが多々ありました。サークルの会誌の話をしていたはずが、何故か駅前のケーキ屋の話になっていて、結局何を議論していたんだっけ?みたいな。でも、最近はそんなこともないです。

同じように、以前は名前を覚えるのが苦手だったのですが、今は大体一度で覚えます。何にしてもそうですが、昔より、ぱっと覚えるのが得意になった気がします。その分、使わなければすぐ忘れるのですが。

仕事上必要だったので、できるようになったともいえるかもしれません。

そう考えると、結局上記のような時間把握も、もしかして必要か否かが焦点だったのかもしれません。僕は、生まれてから今に至るまで、ほとんど昨日の記憶を持つ必要がない人生を歩んできたのかもしれません。一週間後の未来を想像する必要がない人生を歩んできたのかもしれません。

もし、そうなら、それはとても幸せなことなのだろうなと思います。